2010年05月27日

カラー&アートセラピー

同窓会で再会した心の友が「カラー&アートセラピー」というワークショップに誘ってくれたの。

日比谷パティオの普段フリースペースになっている一角でこじんまりとした8名程度のクラスだった。 

講師の先生は心の友が何度か教わったことのあるアマラントの小口みすず先生。  写真よりずっと素敵な人だったな。  

どんなワークショップだったかっちゅーとね。

まずA4の紙に円が二つ描いてあって、左側の円の中に今のココロの状態をイメージしてクレヨンで色を塗る、右側がカラダ。 

クレヨンって一体何年ぶりで持つ???

20100524001.jpg20100524002.jpg


で、ワシの色塗りがこれ! 

後で他の参加者に見せながら自分なりの解釈で説明するの。

この日、前回の記事と同じ日、つまり女医先生のところで心配していた箇所を念入りにエコーかけてもらって大丈夫!って言ってもらって安心した日だったの。

うぬぬぬ・・ どうやって説明すっかな・・と思ったけど、えいやで言っちゃった。

「実はただいま病気療養中で(ということにして)今日は検査があったのですが、結果がOKだったので心の中は花柄です」  

「カラダの方は犬の散歩で歩きすぎて足の裏にマメができて痛くてしょうがないです」


あとで先生が色の持つ意味を説明しながら自分たちの描いた絵の解釈に繋がるヒントをくれるの。

先生のセラピーは「気づき」のセラピーなんだそう。  正解があるわけではなく、不正解ももちろんなくて・・  
要するに自分自身で描いたものについて使った色の性質や意味などを考えつつ「こうじゃないか、ああじゃないか」と意味を探っていく中に「そうかも!」と自分自身でピンと来る気持ちを探すというものみたい。

ちなみに先生のヘルプと共に自分で到達した解釈は・・  ココロはやはり、検査クリアして安心して軽やかになっている。 ところどころ塗っていない白い部分があるのは「今は全て済んでいない。これからも頑張ろう」という気持ちの表れ。

カラダの方はおもしろくて・・ 赤って炎症の色なんだって(笑)  形も足のマメみたいでしょう? そのまんまじゃん!ってことでちょっと笑っちゃったわ。 


この二つの円の中の色塗りの後は一枚の画用紙に自由に絵を描くように言われた。 お題は「宇宙人が何かをしているところ」

ワシが宇宙人と聞いて連想したのはグレイ。 でも描けっかよ! とりあえず灰色のクレヨンを手に取る。
グレイを思い浮かべたが顔が怖い。 怖い顔描きたくないじゃん。 (ってか描けっかよ) 
とりあえず顔描いてこっちを向いて手を振っている絵を描こうと思ったらうまく描けなくてテンションが下がり過ぎてちゃんと描くことができなかった。 すっごい誤魔化して簡単にちょろちょろっと色のうすーーい宇宙人描いちゃった(いかんねえ)

この自由作品の絵の解釈は・・ 宇宙人とはイコール自分なんだそうだ。 つまり宇宙人に動作をさせているけれど、実はそれは自分だということ。  宇宙人を描くように言われて、それが配偶者に似てしまうことはよくあることだそうだ。
実を言うと誤魔化して描いた薄いグレイの宇宙人はキヨ犬そっくりだった(笑) 友達も旦那さん似だったらしく、一緒に来ていた娘さんに指摘されていた(笑)

先生に「線が薄いからパワーが弱ってるんじゃないか」って心配そうに言っていただいて・・「いやぁ、途中でテンション低下して気力が無くなったんですよー」とは言えず・・  恐縮です ハハハ・・

一生懸命表現できなかったとは言え、描いたものについての自分自身の解釈はやっぱり・・ 最近喧嘩ばっかりしてるから、キヨ犬と友好的に楽しく過ごしたいという気持ちが現れてるんではなかろうか・・と思ったわ。 

今回はグループでの短時間のワークショップだったので流す程度でだったけれど、通常のクラスを受講するときは一人一人の解釈のお手伝いをしてくれるんだそうだ。 

ちょっと不思議な感覚だね。 占いじゃないしね。 自分のことを見て、自分の気持ちを当てる、みたいな?!

仕事が忙しかったり、色んなことが立て続けに起こったりして、自分の心が定まらないとうかざわざわしているような時、こんな風に絵を描いて自分探しの旅に出るというのは効果的かも知れないね。

気づきが癒しに繋がるってすごくよくわかる。 こんな風に絵を描いて自分の心の中を覗くという手法があるんだね。

今回のワークショップにはカバーされていなかったけれど、友達が受けたセッションで、自分史に色を塗っていくというのがあったんだって。  例えば幼い頃の色は何色、中学生の頃は何色・・ そんな風に色付けしていくってどんな気持ちになるだろうね? 


さて、アートとは程遠い、我が家の冷蔵庫に貼られたこの絵(笑)

20100524003.jpg

姪っ子が描いてくれた絵(笑) 

自分の兄貴たちなのに「ゆうくん」「とも」(呼び捨てだよ)

紙の真ん中におねえちゃん(ワシのこと)、自分と一緒にかわいく描いてあるのは嬉しい限りだが、となりに思いっきりどうでもいい絵で「キヨ犬」と描かれているのが笑えた。

今度色を塗らせてみようかな。  姪っ子の心には何色が詰まっているんだろうね。

 

posted by ナイトカオ at 14:34| 東京 ☁| Comment(1168) | TrackBack(0) | 楽しい事♪ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月24日

失敗したり成功したりやっぱり失敗したり

今日ね。 女医先生の受診日だったの。

ヒアリング、エコー、結果説明、採血 のために1時間半待った。  予約ありでもここまで待たされるようになったのだなぁ〜

ワシが最初に迷い込んだ時には完全予約制ということで余裕ある体制だったんだけど、最近は売れっ子になってしまって予約の下に第二予約があり、その下にも第三予約がある今日この頃。  つまり、正規の予約の人は極力時間通り、第二の予約の人はその間に許される限りその日の具合でつっこむ、第三の予約の人はそのまた合間に入るタイミングでつっこむ。つまりえらく待ってもいいなら第三の予約でお願いする(最初から覚悟して)ということになっている。

今回の予約がどの予約だったか記憶にないが、5ヶ月前に予約したのだから第一予約だと思うのだけど、一体どーしたことかの待ち時間。

待合室には20代5人、30代5人、40代一名(俺だ!)って感じ。 

「あれーー いねーー おばちゃんーー」と小さくつぶやきながら、大きい身体を不自然に折り曲げてできる限り場所をとらないように努力を見せながら座るワシ・・

乳がん術後の患者さんはすぐわかる。  なぜならなんと自分がそうだから(みんな知ってるってば)

血液検査の後、止血テープとガーゼを回収してくれることと、結果を郵送するから切手代80円を請求されること。 次の予約が数ヵ月後になること。

滞在中、ワシを含めて4名いた。 

「がんばよ!」と熱く見るワシ・・

そんな中、今日はこんな出来事があったの。

30半ばの女性がすみません・・と受付に声をかける。

どうやら女医先生のクリニックから借りた画像を返しに来たようだった。

かいつまんで話すと、女性は手術を受けたばかり。 先生に一言お礼が言いたいと電話をしてみたが予約が一杯で忙しいといわれたのでお昼休みの時間にでも会えればと思って来たとのこと。
けれど受付の女性はワシの目にはちょっと冷たかった。
言い方はやわらかかったけれど「放射線は終わったんですか?」という質問。

(放射線終わらなきゃお礼言えないの?) おばちゃん、上目使いにやり取りを見守る・・

結局受付ガールは「大学病院の方から何も聞いてませんし、今日は午前の予約が終わったらそのまま休憩なしに午後に入る可能性が高いのでお待ちいただいても無理かと思います」と断った。

女性は「でも今日病院の受診日だったんですけど、あちらの先生は病院では年に1度の検査しかできないから不安なら先生のところに行ったらどうかって言われたんですけど」と食い下がっていたのに

「でもこちらは何も聞いていないので分りかねるのですが(つまり病理がってことかしら?)」



女性はがっかりした様子で帰って行った。

追いかけようか? ワシがどうやって先生にお礼を言ったか、どのように術後のフォローをお願いしているか話そうか? 

えらい心の中で葛藤があったけれど、肝っ玉が小さすぎて、アカラサマに立ち上がって彼女を追いかけるという動作ができなかった。(涙)

俺、ちいせー、人間ちいせー と自分を責めながら更に待つこと30分・・


ついに名前を呼ばれた。


エコーの結果はOK   例のLDHの件は、先生曰く、問題ないと思うわよー アイソザイムも見てるけど特に多くなってるところもないしー 溶血とかそうゆうのの影響だと思うわー  と嬉しい話。

採血が終わり、雑談しながら、ワシ、勇気出して言っちゃった。


だって我慢できなかったんだもん!!!!


「ねえ。せんせ。 (甘えた声で) さっきね。 術後間もないっていう患者さんが先生に一言お礼が言いたいって言って受付に来てたんですよ。 でも忙しくて時間が取れないっていって受付の人が帰しちゃったんだけど、もしも先生がその会話を聞いていたならそんな風に言わなかったんじゃないかって思って・・」

「あら・・ そうなの。 あとで確認してみるわね。」

「今日大学病院の外来を終えられて来てるみたいだったんです。ましてや手術のあとで最も不安な時期で・・  そういった場合のマニュアルとかあったほうがいいんじゃないかなって思うんです。」 (はい、余計な発言)

あ、やばい。余計なこと言っちゃった、でもしょーがねーや、言っちゃったんだし(笑) 開き直りまた続ける・・

「わたしはしばらく経ってから先生のところに来ましたけど、その時先生にそんなに不安だったならもっと早く来てくれたらよかったのにって言ってくださって。 それがものすごく嬉しくて安心したんです。 だからあの方にも安心して欲しいんです」

・・と言ったら泣きそうになったべ(爆)

先生「うんうん わかった。 聞いてみるね! ありがとうね!」


忙しいのでそれ以上の時間を取らせるわけにいかなかったのでお礼を言って診察室を出たけれど、受付ガールたちよ・・ 言いつけたのバレタ?  でもこれ大事なことよー。

病気になるのは身体だけじゃないんだよ。 心の方がずっとダメージ受けるもんなんだよ。 

患者は少しでも安心したいんだよ。

切ったら終わりじゃないんだよ。

まだまだ旅は続くんだよ。


先生ならちゃんとしてくれると思う。

きっと彼女も近いうちに先生にありがとうって言えると思う。

そしてこれからも先生に診てもらえると思う。  だって先生はワシの自慢の先生だもん!
posted by ナイトカオ at 22:42| 東京 ☁| Comment(1200) | TrackBack(0) | フォローアップ通院 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月17日

同窓会でカミングアウト

高校の同窓会だったの。

「次の幹事やってくれる?」
「いいよーー」

こんな風に軽く引き受けたワシだが、その後怒涛の10年がやってきた。 

最初の何年かはマイダーリンパパが亡くなったりなんかして精神的に絶対無理な状態。

後半は乳がんになり、女性ばかりのクラスメートに対して自分で壁を作った。 

自分では壊すことができなかった自前のベルリンの壁からヒョイとこちら側を覗き込んでくれたのは今回の幹事。

心の友よありがとう(笑)  ← どらえもんのジャイアン風に


フレンズのオフ会の幹事をやりながら、心にずっと引っかかっていたんだ。 
同窓会だってやろうと思えば時間はある。 それなのに心のどこかにある「ためらい」
待っているクラスメートや先生に対して申し訳ない気持ち。

「乳がんっていう病気がこんなに身近にあるってことを伝えなくちゃ」ってずっと思ってたのに。

記憶の奥底にしまいこんでいたあの若い時間の中で共に成長し、共に巣立って行った姉妹たちに自分の体験を持ち帰って伝えなくちゃ、という気持ち。

でも少し怖かった。 あれから30年近く経っているわけでしょう?
あれから色んなことがあった。

あまりにも遠くに流されて来てしまって元いた島が見えない位はるかこちら側に立つワシ。

昔はどんな少女だったのか? 
思い出すことができなかった。


ワシは変わってしまったんだろうか? 

クラスメートたちは変わっているだろうか?

話に耳を傾けてくれるだろうか? 

この気持ちがきちんと伝わるだろうか?

受け入れてもらえるだろうか?



不安だった。 前の晩に変な夢を見て4時に目を覚ましてしまったビビリなワシである。



駅の改札で幹事グループの一人に会った。 ソフト部のピッチャーでエースだったはず。  
本来なら気が強いはずの運動部の彼女(しかも結構強いチームだった)が、満面の笑みを浮かべて当時のワシのニックネームでワシを呼んだ。

「あ、かあらーん」 ← ふにゃふにゃーっと

そ、そうだ。 この娘はこうゆう子だったのだ。 部活ではかっこよく頑張っていたのにクラスではふにゃふにゃーっとした癒し甘えキャラ(笑)?!

・・と一枚カードが裏返ってひとつ思い出した途端ものすごく安心しちゃった。

体型が変わった人はワシを含めて2−3人いたけれど(爆)みんな本当に変わってないっ! こんなに変わっていなくていいわけ?と大きな声をあげたくなる位に変わってなかった。

笑顔で何度もワシの名を呼んでくれたんだ。

みんなの瞳を覗き込むとセーラー服姿の自分が映っていた。

な〜んだそうだったのか。 
ワシもちいとも変わってなかったんだ。

なーんだ、なーんだ。

みんなの前で話したかったことを話した。 このブログに書いてきたようなことをダイジェスト版にして話した。  みんながじっとワシを見て静かに聞いてくれた。  聞いてくれたんだよ。


頭の中ではパパが酔っ払って植木等の「だまって俺について来い」を歌いながら踊っていた。


ぜにのないやつぁ 俺んとこ来い来い 俺もないけど心配するな♪


字余りだけど(笑) 


がんになったら 俺んとこ来い 

俺もがんだが心配するな

見ろよ 青い空 白い雲

そのうちなんとかなるだろう

ハッハッハッハッハッ



こんな気持ちでカミングアウトできるなんて思わなかった。  

「このわたしですらなったんだから、みんなだって関係なくないんだよ。 検診を受けてね。 何か不安なことがあったらわたしに相談してね!」


話し終わってしばらくしたら先生が近づいて来て・・

「お前色々大変だったんだな。よく頑張ったな。」と声をかけてくれた。

泣きそうになったがやっとの思いで我慢した。  ここで泣いたら植木等が台無しになるやんけ(爆)


ところが3次会でこんなことを言われて我慢しきれなくなって泣いてしまった。

「かあらん 乳がんになったことパパに知らせずに済んで良かったね」
「かあらん パパが大好きだったもんね。 パパ、パパって言ってたもんね」

(16−7で学校でパパ、パパ言ってたら結構危なくないないかい? ちょっちね)


まー、泣くよねー。 60になっても70になっても80になっても(生きるぞ!)やっぱりパパ、パパって言って泣くのが娘さっ! (きっとね!)





かあらん、かあらん、かあらん って

世界で一番この名前を呼んだ幼馴染はこの世にもういない。

その子のお葬式の時思ったんだ。 自分がもし死んだら誰に知らせるだろうって。

こんなに大勢友達いないなって。  そして生まれてはじめて褒めてやったんだ。 「おめー、すげーな。こんなに友達いてすげーな」って。

自分が告知を受けたのはその一年後。 
そのことを思い出し、自分にはいないなって思った。
知らせる相手なんていないなって・・

壁のこちら側に隠れてしまったから・・ 見えていて良いことも見えなくなっていたのかも知れない。

「かあらん、かあらん」

あいつを亡くしてから、もうあんな風に自分の名を呼んでくれる人はいないんだって思っていた。

でもいたんだ。 ワシにもいたんだった。 
あんなにたくさんいたんだった。

 
姉妹たちの中に戻ることができた喜びが心の中で飛び跳ねている。


離婚や再婚、リストラ、親の介護、別れ、ウツ、大きな病気・・ 30年の間に姉妹たちも色んな経験をしてきた。

それなのにあの変わらなさ。 なんと頼もしいことか。


フレンズに出会って、病の孤独から開放された。 

そして今、姉妹たちに会って人生の孤独から開放された。



変わらないでいてくれてありがとう。
posted by ナイトカオ at 23:35| 東京 ☀| Comment(1125) | TrackBack(0) | 楽しい事♪ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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