2006年10月16日

待つほど辛いものはない

 
タイムマシーンがあったなら1年前の自分に会いに行き、
 
「ワシを信じろ、あんたは何とか立ち直る」と言ってあげたい。
 
姿を見せることが叶わぬなら、星飛馬のおねえちゃんのように
 
木の陰からそっと小声で繰り返させてもらえればそれでいい。
 
側にいてやりたい。
 
今までの人生でこんなことは滅多になかったが、食欲もなければ
 
十分に睡眠も取れない。
 
朝目を覚ますと泣きはらした目は目やにで一杯になり、こすっても
 
こすってもなかなか大きく開かない。
 
告知当日、言われるがままに入院の手続きを取ったが、予定日は
 
約一ヵ月後。 
 
「入院日は前日にこちらから電話でお知らせします」
 
相当にちめたい声で前髪を切りすぎた事務員A子が言った。
 
「それ自分で切ったの?」 あの日のワシには言えなかったイジワルである。
 
ヨロヨロと会社に出勤し、スーパーに寄って帰宅し、夕飯を作って旦那の帰宅を
 
待ちながらひたすら乳がん関連の本やHP、そしてブログを読みあさった。
 
    
     「助けて」
 
誰かにしがみついてその不安を聞いて欲しかったけど、色んな思いが溢れすぎて
 
何のアプローチもできなかった。
 
あれを言っても、これを言っても、それがその思いの通りに誰かに届くとはとても
 
思えなかった。
 
どうしてそんな風に思ったんだろう。
 
「助けて」
 
って言う代わりに、極限まで落ち込んで、飽きるまで泣き喚こうといつもの戦法を
 
取った。
 
あっち側とこっち側という表現を前にしたけど、あの頃のワシは、真ん中の人、
 
そのどちらにも属さない人だった。
 
あっち側とこっち側の間にとうとうと流れるあの「例の川」の渡り方が
 
わからなかったのだ。
 
こちら側に渡るまで、精神的には一番辛かった。
 
ものすごく抽象的な言い方だけど、経験者にはわかってもらえると思う。
 
そう、わかってもらえるんだ。
 
それが何より大きい。
 
 
 
もう一度書いてしまうが、
  
タイムマシーンがあったなら1年前の自分に会いに行き、
 
「ワシを信じろ、あんたは何とか立ち直る」と言ってあげたいな。
 
posted by ナイトカオ at 16:09| 東京 ☀| Comment(47) | TrackBack(0) | 告知から手術まで | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月03日

仕事

 
ついに病院の入院係から電話がある。
 
「明後日入院で、来週火曜日手術です。」とやたら事務的(事務だけどさ)
 
にお達しを受けた。 
 
「術前入院は2日と聞いているので土曜日でもいいのではないですか?」と質問すると
 
「外科からそのように連絡を受けたので都合が悪ければ調整しなおしになりますが」と
 
脅される。
 
これだけ待っていたのにそう簡単に流してたまるかと、質問を即座に撤回し事なきを
 

得た。 

引継ぎ表をエクセルで作って、自分が引き受けてる案件の行方をまとめておいた。 

告知を受けた翌々日に既に私が乳がんであるといううわさが流れていたことを知った。 

人の口に戸は立てられないとは本当だ。 

いくら豪傑で「女ヤクザ」とか「オヤジ」とか言われている私でも場所が場所で、病名が

 
病名であるから名刺に書いて配って歩く予定はなかった。  
 


仕事を渡していかなければならない人たちには一部話したが、一部には「病名は聞かな

 

いで」と濁して逃げた。 

 
まだ会ったことのない、海外にいる外国人の職務上の上司たちには「実は健康上の
 
問題があり、治療を受けることになった。 それには外科的治療も含まれるためしばらく
 
回復に時間を要するが、退院してからは在宅でメールでの復帰はなるべく早い段階で
 
したいと考えています」とだけ伝えた。 
 

(さすが外国人・・ それ以上のつっこみはなし)



仕事どころではない身体だが、結構辛い思いをしながら通った告知からの1ヶ月

 

だった。 


 

posted by ナイトカオ at 00:00| 東京 ☁| Comment(396) | TrackBack(0) | 告知から手術まで | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月15日

胆石見つかる


告知から手術まで1ヶ月あった。
 
いいの?間に合うの?大丈夫なの? 食い下がる私に主治医は・・・
 
「でもね。この位の大きさのしこりになるまでに10年位かかるんだよ。今まで持ってた

 

長さを考えれば1ヶ月なんて何でもないじゃない」 と・・
 
  (え? 今もしかして慰めたexclamation&question がく〜(落胆した顔)たらーっ(汗)
 


幸いにも肝臓や肺、骨シンチの検査の結果、多臓器転移は見られないようだったので
 
一安心したが・・ 代わりに(?)胆石が見つかった。
 
そうわかった途端に何故か強烈に痛むようになった。
 
つくづく暗示に弱い私・・・もうやだ〜(悲しい顔)
 
 

posted by ナイトカオ at 00:00| 東京 ☁| Comment(412) | TrackBack(0) | 告知から手術まで | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月06日

告知を受けてから


告知の日、念のため・・・と思い、婚約者に一緒に来てもらっていた。
 
本当に良かった。
 
一人だったらどうしただろう?   想像すらできないあせあせ(飛び散る汗)
 
不器用な彼ではあるが、仕事を急きょ休んでくれて帰りにビデオを借りてくれた。
 
「笑えるビデオを観よう」わーい(嬉しい顔)と明るく言う彼に調子を合わせられないがけっぷちのワタシ・・もうやだ〜(悲しい顔)
 
「ドン松五郎の生活」だったかな。 犬のコメディだったけど、どんな映像を観ても笑う

 

理由にならないほど暗く落ち込んでしまっていた。
 
帰宅後すぐに上司に電話を入れ、事情を説明。 
 
「どーすんの、あんた。」 (← 一応社長) 
 
「仕事はきちんと整理して引き継ぎいで迷惑かけないようにしますから」
 
「そうじゃないよ。そんなことはどうだっていい。あんたの身体のことを言ってるんだよ」 

「どーすんのったって、切れってば切るし、言われるままするっきゃないじゃん」ふらふら
 
 
どうやって床についたか覚えていない。 眠れたのか眠れなかったのかすら覚えてい


ない。
 
翌日は転移の検査。  エコーやらレントゲンやら血液検査やら・・ 言われるまま全て


を終え、会社には行かずに帰宅し、彼が帰るのをひたすらに待ったのを覚えている。
 

泣きながら・・
 
嘆きながら・・
 
 
「私が何をしたの? どうしてこんな目に遭わなくちゃならないの? 何のバツなの?」

「どうして何で私なの?」


 
 
 
 

 
 
 
 

posted by ナイトカオ at 00:00| 東京 ☁| Comment(824) | TrackBack(0) | 告知から手術まで | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月05日

悪い結果が出てしまいました

 
2005/10/5 
 
嫌な予感はしていたの。   だけど・・  6:4位でもしかしたら違うかも?という
 
気持ちが多少勝っていたかも・・ー(長音記号1)
 
診察室に入ると、主治医の態度が少しだけ違う。  (野生の勘?犬
 
目が泳いでいる。 そこは私の目ではないという空間をヨロヨロ見ているような顔で
 
「あのね・・  悪い結果が出ちゃったんだ・・・」
 
   ザザザザザザザザザザザザ〜  がく〜(落胆した顔)    チノケノヒクオト
 
 
その瞬間から「受け入れ難い」事実を「受け入れる」ために相当ジタバタすることに・・ たらーっ(汗)
 
 
 
posted by ナイトカオ at 00:00| 東京 ☔| Comment(720) | TrackBack(0) | 告知から手術まで | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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